さ行

※重要な方言にはが付けてあります

 

 さ 

 

さきな

さっき、先ほど

 

~しとらす?

やっておられますの?さりげなく上品で香り高い香木のような表現、

ラテン語citrus、柑橘類シトラス、とは一切関係ない

 

しゃ

それ、それは

 

~しゃい

なさい

 

しゃーん

「あいしゃーん」で、あらそう

 

しゃんけ

そうなんだ

 

しぇえん

千円

 

しぇェえん

することができない

 

ずき

すぐ

 

すきたっとる

調子に乗っている

 

すきたつな

調子に乗るな

 

すら

するんですよ

 

すれ

しなさいな

 

すられ

しなさいな

 

すらん

知らない

 

ずらまく

子どもなどが手が付けられないほど泣き騒ぐこと

 

ずる

ずれ動く

「ずったらく」で、ずれ動いている

 

せっしゃい

しなさい

 

そいが

そうなのです

 

しぇま

しなさい、やや強い表現

 

ッしょ

「ッしょ、すら」で、塩を加えますの意

 

しょんどる

煮物などの味がよく沁みている、褒め言葉

 

しょんどらん

味が沁みてない、未完成、ダメ出しのニュアンス

 

しょむない

食品の味つけが薄い、または元気がない時の顔、ディスりぎみの言葉

 

しょわしない

せわしない、とも

じっとしてない、落ち着きがない状態を表す

 

せんなん

しないといけない

 

せんないぜ

しないといけないのよ

 

せんなんが

しないといけない、やや強い言い方

 

せ‐ンにゃならんが

しないといけない、かなり強い言い方

 

せんまいけ

やりましょうよ

 

せんまい

してはいけない

 

しんどる

打撲で青あざが出来ている

 

しもていかれる

死去された、亡くなった

 

しちゃしちゃ、しちょしちょ

汗でじっとり濡れた状態

 

すたるい

汗でじっとり濡れている状態

 

すきたつ

調子に乗る、はしゃぐ

 

すられん

してはいけない

 

すれま

しなさいよ

 

すられんが

してはいけない

 

すれ

やれ

 

すれま

やれ

 

すんな

するな

 

すんなま

するな、強い言い方

 

せんまい

するな

 

せんまいけ

やりましょう

 

せっしゃい

やりなさい

 

そい

そのような、形容詞

 

そいが

そうなんです

 

そいがそいが

そうそう、それそれ、全くその通り

 

ズック

布製の運動靴、学校内用

 

ずっかぶろう

髪が伸びて少しみっともない男児の頭部

 

●超アルティメットワード

そーらー

富山県のごく一部でしか使われない雪にまつわる方言で、

ググっても情報はほとんど出てこないスーパーハイレベル富山弁

 

説明しよう!

そーらーとは…

富山県東部~黒部川流域における冬の気象用語のひとつである

言葉もレアだし現象もレアなそーらーは、

昨夜までの雪が深く積もったままの非常に寒い晴れた早朝、

放射冷却により地中の水分と地上の雪全体が完全に凍結し、

その表面を大人も子どももスイスイと歩き進む事が出来る状態のことを指す

年に1回か2回だけ起きる

一度も起きない年もある

新雪②寒さ③晴天の朝、3つが揃う必要があるため

レア度でいえば、オーロラよりも上

 

仮に、積もった雪が少し溶けていたり

表面のふかふか感が損なわれた状態で凍ったものは

そーらーと言わない(凍っとると言う)

 

胸まである新雪は、見た目がふかふかのまま完全にカチカチになり

成人男性が雪の上に立ち、ジャンプしても蹴りつけても足跡すら付けられない

たっぷり雪が被った田畑や山道の上でも

そーらーの間だけは足が1ミリも沈まないことから

どこまでも歩いて行けてしまう

 

なお、朝も10時頃になったら

そーらーは解け始めるので本当に数時間限定

我を忘れてどんどん山奥へと深入りすると帰れなくなる

なぜなら

①行きの足跡が残らない

②そーらーが解ければ雪は柔らかく戻り、足や体が沈む

③雪は音を吸収するため叫んでも誰にも聞こえない

春まで戻って来られなくなる怖さも併せ持つ

 

そんなそーらーですが

安全に配慮して条件さえ揃えば誰でも楽しく体験できる

もし1月2月の宇奈月町を訪れた際に

めちゃくちゃ寒くて良く晴れた早朝、運が良ければ

前日に降り積もったふかふかの新雪がそのまま凍結しており

足が1ミリも雪に沈み込む事なく

魔法のように雪の上を歩けるそーらーを堪能できます

 

そいもんッ

そんなもの、そのようなもの

サイレントで「話にならない」が続く、ディスり言葉

 

 さ